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相手の表情や声のトーンにアンテナが張り付いてしまう苦しさ
人と話しているとき、相手のちょっとした眉の動きや声のトーンの低さが気になって、急に不安になる。
そんなことはありませんか。
「何か怒らせるようなことを言ってしまったかな」と、LINE of 返信が数時間遅いだけで心臓がバクバクしてしまう。
私も昔、職場で上司や同僚の機嫌を常にうかがいながら過ごしていました。朝「おはようございます」と挨拶したときの相手の声が少し低いだけで、「昨日提出した書類にミスがあったのだろうか」と一日中ビクビクし、家に帰る頃には肩がガチガチになって疲れ果てていました。
他人の機嫌という、いつ変わるかわからない不安定な天気のようなものを気にし続けるのは、まるで傘を持ったまま強風の中に立ち続けているように、とても体力を消耗しますよね。
それはあなたが弱いからではなく、自分を守るための知恵でした
でも、ここで一度立ち止まって、自分を優しく労ってあげてほしいのです。
あなたが他人の顔色をうかがってしまうのは、決して気が弱いからでも、心が未熟だからでもありません。
むしろこれまでの人生の中で、周囲の空気をいち早く読み、波風を立てないように相手に合わせることで、自分の安全や人間関係を守ってきたからです。それは、あなたが過酷な環境を生き抜くために身につけた、とても大切な「知恵」であり「優しさ」でした。
だから、「また顔色をうかがってしまった」と自分を責める必要はまったくありません。「今までそうやって自分を守ってくれてありがとう」と、心の中で自分の手をそっと握ってあげてくださいね。
ただ、その守り方をずっと続けていると、いつの間にか「相手がどう思うか」ばかりが優先され、肝心の「自分がどうしたいのか」という本音が奥深くに隠れて見えなくなってしまいます。
自信がないのではなく、自分の主導権を他人に渡している状態
この状態が長く続くと、「自分には主体性がない」「自信がない」と感じやすくなります。
けれど、それは端に自信がないのではありません。ただ、自分の心の運転席を他人に譲ってしまい、助手席でハラハラしながら過ごす時間が長くなっているだけなのです。
まずは、運転席のハンドルを少しずつ自分の手元に取り戻していきましょう。
いきなり「嫌なことはすべて断る!」と大きな方向転換をしなくても大丈夫です。
まずは、日常の中の本当にささやかな選択を、自分の本音だけで決めてみることから始めてみませんか。
今日、ひとつの選択を「自分本位」で選んでみる
たとえば、ランチのメニューを選ぶとき、あるいはカフェで飲み物を頼むとき。
いつもなら「相手と同じものでいいや」とか「安くて無難なもの」を選んでしまうかもしれません。
その時に一呼吸置いて、自分の胃のあたりや体の感覚に耳を傾けてみてください。
「今、私は本当に温かいものが飲みたいだろうか」
「ちょっと甘いもので自分を甘やかしたい気分だろうか」
他人の評価や「正しさ」をすべて取り除いたときに、自分の体が本当に欲しているものを100%自分本位で選んでみる。
この「自分で感じて, 自分で決めて, 自分に与える」という小さな一連の動作こそが、自分との信頼関係を再び結び直す、最も確実な一歩になります。
自分を大切にすることは、誰かを傷つけることではありません
これまでずっと相手を最優先にしてきたあなたにとって、自分の気持ちを優先することは、なんだか冷たくてわがままなことのように思えるかもしれません。
けれど、自分の器が我慢で干からびている状態では、他人に分け与える優しさもいつか義務感に変わってしまいます。
自分を大切にし、心地よい状態に整えておくこと。
それは、周りの人たちと無理なく、長く、心地よい関係を続けていくための「土台」になります。
今日は、誰かの顔色をうかがうアンテナを少しだけ降ろして、自分の心が「ホッとする」選択をひとつだけ自分にプレゼントしてあげてくださいね。