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このままでは嫌なのに動けない人へ。まず知っておきたいこと
「今の仕事や人間関係、生き方のままでは絶対に嫌だ」と思っているのに、どうしても体が重くて一歩が踏み出せないと悩むことはありませんか。
現状を変えなければいけないと頭では痛いほど分かっているのに、なぜか行動を起こすことができず、そんな自分にイライラしてしまうのですね。
それはまるで、とても寒い冬の朝に、暖かい布団の中から出なければいけないと分かっているのに、身体がカチコチに冷えてしまってどうしても動けない状態に似ています。
寒くて強張っている身体のまま、いきなり布団を跳ね除けて冷たいフローリングに立ち上がろうとしても、寒さのショックでまた布団に潜り込んでしまうのは当然です。
必要なのは、無理に起き上がる(行動を起こす)ことではなく、まずは布団の中で指先や足先を少しずつモジモジと動かして、身体を温めるような「心の準備」から始めることです。
私もかつて、数年間にわたって「このまま会社に居続けてはいけない」と悩みながらも、怖くて転職活動すら始められなかった時期がありました。
転職サイトを見るだけで動悸がしてしまい、何もできない自分を「なんて意気地なしなんだ」と責めていました。
そこである時、行動を起こすことを一切やめて、まずは「自分を温める作業(心の準備)」に集中することにしました。
「もし何でも思い通りになるとしたら、自分はどんな部屋で目覚めて、どんな朝食を食べたいだろう」と、ただノートにホッとするような空想を書き綴っていたのです。
すると不思議なことに、そんな理想の生活を思い描いて心が少しずつ温まるにつれて、かつてあれほど怖かった転職活動に対して、「ちょっと求人を見てみようかな」と自然に思えるようになり、実際に動き出すことができました。
現状維持を好む脳の仕組みが、未知への一歩に対して強いブレーキをかけています
このままでは嫌なのに動けないとき、私たちの心の内側では「変化することへの恐怖」という非常に強いブレーキ(反応)が作動しています。
人間には、現状維持を好む「恒常性(ホメオスタシス)」という仕組みが備わっているため、今の環境がどんなに不満であっても、未知の世界へ進むことを「危険」と判断してストップをかけてしまうのですね。
だからこそ、うまく動けないのはあなたの意志が弱いからではなく、生命維持のための正常な防衛システムが働いている証拠なのです。
この強力なブレーキがかかった状態のまま、気合いや意志の力だけで無理やりアクセルを踏もうとすれば、心は悲鳴を上げてしまいます。
まずは、動けない自分を責めるのをやめて、心が新しい方向へ向かう準備を整えてあげるステップが必要になります。
極端な不安に囚われた心に、第三者のやさしい問いかけが余白を作ります
心が強張っているときは、リスクばかりが大きく見えてしまうため、自分一人では「どうすれば安全に動けるか」が見出せなくなります。
「もう手遅れだ」「自分にはどうせできない」といった極端な思考に囚われてしまうのですね。
このようなときには、カウンセラーや信頼できる他者に「もし失敗しても誰にも責められないとしたら、まず何をしてみたい?」とやさしく問いかけてもらうことが、心をほぐすきっかけになります。
他者の安心できる温かい視線に触れることで、心にかかった過剰な緊張がゆるみ、少しずつ「新しい一歩」を想像する心の余白が生まれるようになります。
このままでは嫌なのに動けない人が、心の準備から始めてみるために今日できること
一歩を踏み出す前に、まずは今日、安心できる空間で小さな心の準備から始めてみませんか。
求人サイトを見たり、誰かに連絡したりといった具体的な「現実の行動」はすべてお休みしてください。
ただ、ベッドに入ったときやリラックスしているときに、「もし何の制限もなく、お金や時間の心配も一切ないとしたら、自分はどんな一日にしたいだろう」と、頭の中で自由に妄想してみるのです。
妄想の中で、自分が心地よい朝の空気を吸い、笑顔で過ごしている姿をイメージするだけで十分です。
その心地よさを心が体験するだけで、変化に対する恐怖は少しずつ薄れていきます。
心地よい妄想で心の温度を上げていくことが、歩き出すための準備になります
今日、すぐに具体的な行動を起こすのか、それとも布団の中で心の温度を上げる準備を優先するのか、選ぶのはあなた自身です。
動けない今のあなたも、決して悪いわけではありません。
ただ、量や方法を焦るのではなく、まずは自分自身に心の準備をさせてあげるやさしい時間を、今日はプレゼントしてみてはいかがでしょうか。