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自分を立て直したい人へ。まず知っておきたいこと
何か大きな出来事があって落ち込んでしまったり、心がバラバラになってしまったりしたとき、「なんとかして自分を立て直さなければ」と一人で頑張りすぎていませんか。
本を読んだり、頭の中で原因をぐるぐると分析したりして、自分の力だけで元の状態に戻しようと踏ん張るのですね。
それはまるで、ぬかるみにはまってしまった車が、なんとか抜け出そうとしてアクセルを強く踏み込み続けている状態に似ています。
一人で焦ってアクセルを踏めば踏むほど、タイヤは空回りし、泥を跳ね上げながら、どんどん深く沈み込んでいってしまいます。
このようなときに必要なのは、無理にタイヤを回すことではなく、外部からのちょっとした牽引力や、土台を支えてくれる別の力なのです。
私もかつて、心がひどく疲弊してしまい、自分を立て直そうともがいていた時期がありました。
誰にも頼ってはいけないと思い込み、心理学の本を何冊も読み漁り、深夜まで一人でノートに悩みを書き綴っていました。
けれど、一人で考えれば考えるほど視野は狭くなり、かえって自分を責めるループから抜け出せなくなってしまったのです。
そんなある日、たまたま連絡をくれた友人に、勇気を出して「今、ちょっとしんどいんだよね」と一言だけ呟いてみました。
友人は何か特別なアドバイスをくれたわけではありませんでしたが、ただ「そうなんだね、大変だったね」と聞いてくれただけで、張り詰めていた心がすっと軽くなり、再び前を向くエネルギーが湧いてきたのです。
頼ることを拒んでしまうのは、傷つきたくないという心が盾を構えているから
自分を立て直そうとするとき、なぜか「人に頼ることは恥ずかしい」「自分の問題は自分で解決すべきだ」という反応が先に働くことがあります。
特に、これまで一人で多くのことを乗り越えてきた自立心の強い人ほど、この防衛反応が強く出やすい傾向にあります。
しかし、心が弱っているときの脳は、いわばガス欠のような状態です。
その状態のまま、一人きりの閉じた世界で正解を探そうとしても、不安や自己批判ばかりが膨んでいくのはごく自然な仕組みなのですね。
だからこそ、ひとりで完璧に整えようとするのを手放し、他人の存在や力を借りてみるという姿勢が、回復への何よりの近道になります。
閉じた世界にいるときほど、外からの温かい風が必要になります
とはいえ、長い間ひとりで頑張ってきた人にとって、誰かに弱音を吐いたり助けを求めたりするのは、とても勇気がいることです。
「相手に迷惑をかけてしまうのではないか」と不安になることもあるでしょう。
そのようなときは、信頼できる専門家やカウンセラーなど、利害関係のない第三者の視点を借りるのがとても有効です。
あなたの感情を否定せずに、ただ鏡のようにありのままを映し出してくれる存在がいるだけで、自分の現在地がクリアになり、進むべき方向が見えてくるようになります。
自分を立て直したい人が、ひとりで整えようとしすぎないために今日できること
自分を立て直すために、まずは今日から、ひとりで抱え込みすぎるのを少しだけ緩めてみませんか。
いきなり誰かにすべてを打ち明ける必要はありません。
もし誰かに言うのが難しいと感じるなら、まずは自分だけのノートに、「助けてほしい」「しんどい」というありのままの本音を書き出してみるだけでも大丈夫です。
内にこもっていた言葉を外に出して客観的に眺めることも、立派な「外部の視点を取り入れる」ステップになります。
誰かに支えてもらうことは、あなたが自分の足で歩き出すための力になります
どのようにして心を整え、誰を頼るかは、あなたが自分の心と相談しながら決めていって構いません。
ひとりで頑張れない今の自分を責める必要は全くありません。
泥から抜け出すために、差し伸べられた手をそっと握ってみるような、そんなやさしい選択を自分に許してみてはいかがでしょうか。