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助けてほしいのに頼れない人へ。まず知っておきたいこと
心の中では「助けてほしい」と叫んでいるのに、いざ誰かを目の前にすると「大丈夫です」と言ってしまう。そんなふうに、人に頼ることがどうしても苦手で苦しくなっていることはありませんか?
周りに迷惑をかけたくないという優しさや、自分のことは自分でなんとかしなければという強い責任感がある人ほど、ひとりで抱え込んでしまいやすいのです。
そんなときほど、早くこの状況を乗り越えなきゃと思って、頭の中でどう解決するか考え続けてしまうことがありますね。
でも、限界までひとりで考え続けようとすると、どんどん心に余裕がなくなって、視野が狭くなってしまうものなのです。
まだ自分にできることがあるはずだと思い込んでしまう。人を頼るなんて甘えなんじゃないかと思って自分を責めてしまう。そうやって、さらに自分を追い込む方向に進みやすいのですね。
私は、こういうときに必要なのは、もっと強くあるための気合いではないと思っています。
まずは、ほんの少しだけでいいので、誰かに小さく支えてもらう練習から始めてみませんか。
ひとりで抱え込んでしまうのは、重い段ボールを積み上げているからです
人に頼れないとき、心の中はどのような状態になっているのでしょうか。
それは例えるなら、両手いっぱいに重い段ボール箱を抱え込んでいるような状態です。
これ以上積んだら前が見えなくなるかもしれない。それでも、「まだ持てます」と言って、さらに箱を重ねてしまう。足元はおぼつかなくなり、膝はわなわなと震えているのに、周囲の人には平気な顔を見せてしまうのですね。
もし誰かが「手伝おうか?」と言ってくれても、「いえ、大丈夫ですから」と断ってしまう。それは、相手を信頼していないからではありません。
頼ることで相手の負担になりたくないという配慮や、一度頼ってしまったら自分の力で立てなくなってしまうのではないかという不安があるからなのですね。
重すぎる荷物を持ち続けると、いつか身体も心も限界を迎えてしまいます。
あなたが倒れてしまう前に、荷物を少しだけ分けて持ってもらうことは、決して悪いことでも甘えでもないのですよ。
断られても傷つかない、小さな「お願い」から試してみる
人に頼るのが苦手な人にとって、「助けて」と言うことは、まるでもの凄く高い崖から飛び降りるような恐怖を感じることかもしれません。
「もし嫌な顔をされたらどうしよう」「頼りないやつだと思われたらどうしよう」と不安になるのは、ごく自然なことです。
だからこそ、いきなり大きな悩みを打ち明けたり、大きな仕事を丸投げしたりする必要はありません。
まずは、誰かに断られても全く傷つかないような、本当に小さすぎるお願いから始めてみるのがおすすめです。
たとえば、近くの人に「そのペン、ちょっと貸してもらえますか」と頼んでみる。 出入り口で「ドアを開けておいてもらえますか」と声をかけてみる。
そんな一瞬で終わるような些細なお願いでいいのです。
小さな「頼る」を重ねていくことで、周りの人は案外、喜んで助けてくれるのだなという感覚を身体で覚えていくことができます。
あなたの周囲にいる人たちも、あなたが少しだけ甘えてくれるのを、実は待っているのかもしれませんよ。
小さく支えてもらうために、今日できること
今日から始められる練習として、今の自分の心の荷物を見つめ直してみませんか。
まずは、今日抱えているタスクや悩みを、心の中でそっと並べてみてください。
その中で、誰かに少しだけ手伝ってもらえそうな「小さな欠片」はないでしょうか。
この資料のコピーだけ、誰かにお願いできないかな。 このメールの文面が合っているか、誰かにちょっと見てもらえないかな。 今日のご飯の準備を、少しだけ家族に頼めないかな。
すぐに声をかけるのが難しいときは、ノートに「本当は手伝ってほしいこと」を書き出すだけでも大丈夫です。自分の「助けて」という本音を、自分で認めてあげるだけでも、胸のつかえが少し取れます。
そして、もしできそうなら、今日ひとつだけ小さなアクションを選んでみてください。
同僚に「ここが少し分からないので教えてほしい」と言ってみる。 家族に「今日は少し疲れているから、お皿洗いを頼んでもいい?」と聞いてみる。 あるいは、「頼む練習をするぞ」と心の中で決めるだけでも十分です。
その小さな一歩が、あなたの背負っている重い段ボールを、ひとつずつ降ろしていくきっかけになります。
頼ることも、頼らないことも, あなたが選んでいいのですよ
誰かに甘えたり頼ったりすることは、最初はとても勇気がいることです。
でも、お互いに支え合って生きることは、あなたが想像しているよりもずっと温かくて心地よいものです。
人を頼ることで、相手にも「あなたを助ける喜び」をプレゼントしているとも言えるのですよ。
小さく支えてもらう練習を少しずつ進めるのか、それともまだ自分のペースで様子を見るのか。
その時期や方法を決めるのは、他ならぬあなた自身です。
あなたが自分の心をいちばん大切にできる方法を、どうぞ選んでいってくださいね。