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不安で動けなくなる人へ。まず知っておきたいこと
何か新しいことを始めようとするとき、あるいは大事な決断を迫られているとき、失敗するのが怖くてどうしても一歩が踏み出せない。そんなふうに、不安のあまり身動きが取れなくなってしまうことはありませんか?
間違った選択をしたくないという真面目さや、絶対に失敗できないというプレッシャーが強い人ほど、立ちすくんでしまいやすいのですね。
そんな状態のときほど、なんとか正しい答えを見つけなきゃと思って、頭の中で様々な選択肢を比較し、考え続けてしまいがちです。
不安で胸がいっぱいになっているときに頭だけで正解を探しようとしても、考えれば考えるほど新しい不安要素が見つかって、余計に動けなくなってしまうものなのです。
本当はもう心が疲れ果てているのに、まだ情報収集が足りないせいだと思ってしまう。もっと論理的に考えれば正解が見つかるはずだと、自分を追い込み続けてしまうのですね。
私は、こうした状況で必要なのは、完璧な正解を探し出すことではないと思っています。
頭の中の「正解探し」を一度お休みして、まずはあなたの心が「安心できる時間」を増やすことからはじめてみませんか。
動けなくなってしまうのは、暗闇の中で地雷を探しているからです
不安で動けなくなっているとき、心の中はどのようになっているのでしょうか。
それは例えるなら、全く街灯のない暗闇の中で、一歩先に地雷が埋まっていないか、小さな懐中電灯で地面をくまなく照らしながら怯えて立ちすくんでいるような状態です。
右に進んでも、左に進んでも、地雷を踏んでしまうかもしれない。 そう思うと、怖くて足を一歩も前に進められなくなってしまいますよね。
このとき、周囲の人から「とにかく歩きなよ」「失敗なんて気にしなくていいよ」と声をかけられても、なかなか動けるものではありません。
なぜなら、あなたの身体と心は、今まさに「生命の危機」を感じるほど緊張しているからです。
動けないのは、あなたの決断力が足りないからでも、意気地なしだからでもありません。
ただ、心が暗闇の中にいて、極度の緊張状態にあるというだけなのですよ。
歩き出す前に、まずはあたたかい焚き火にあたる
暗闇の中で立ちすくんでいるあなたに必要なのは、「どちらに進むのが正しいか」という地図ではありません。
まずは、懐中電灯を一度下ろして、その場で小さな焚き火を起こし、身体を温めてホッと一息つくことです。
「ここなら、絶対に安全だから大丈夫だよ」と、自分の身体に教えてあげること。
心が極度に緊張しているときは、どれほど優れた正解を頭で理解しても、身体が拒絶して動けなくなってしまいます。
だからこそ、選択肢の正しさを比べるのを一旦やめて、今この瞬間に自分の身体が「ホッとする」「心地よい」と感じる感覚を味あわせてあげるのですね。
あたたかいお茶を飲んだり、お気に入りのクッションをぎゅっと抱きしめたり。
そんな「今、私は安全で守られている」という安心感を身体が思い出すことで、はじめて凍りついていた心が少しずつ溶け出し、自然と前を見る余裕が生まれてくるのです。
安心できる時間を増やすために、今日できること
今日からできる小さなステップとして、頭の中で「どうしよう」と不安がぐるぐる回り始めたときに、意識を身体の感覚に戻してみませんか。
今、私の呼吸は浅くなっていないかな。 今、奥歯を強く噛み締めていないかな。 今、身体のどこかに力が入っていないかな。
それに気づくだけで十分です。
気づいたら、そっと息を吐き出して、身体の力を抜いてあげてください。
そして、今日はお気に入りの香りの入浴剤を使って、のんびりお風呂に入ってみる。あるいは、柔らかくて触り心地のいい毛布に包まれて、五分だけ目を閉じてみる。または、あたたかいココアを淹れて、ゆっくり飲んでみる。
そのくらい、行動の「正しさ」とは全く関係のない、五感が喜ぶことでいいのです。
身体が安心を感じる時間を少しずつ増やしていくことが、暗闇の中に優しい光を灯していくことになります。
安心の土台を作るタイミングを、あなたが選んでいいのですよ
不安を抱えたまま、無理に一歩を踏み出す必要はありません。
まずはしっかりと地面を踏みしめ、「ここにいて大丈夫だ」という安心の土台を作ることから始めてみてくださいね。
あたたかい焚き火のそばで十分に心が休まったら、そのときは不思議と、どちらに進めばいいかが自然と見えてくるものです。
今日、正解を探すのをやめて身体を休めるかどうかは、あなたが自由に決めていいのですよ。
あなたの心が、ぽかぽかと温かい安心感で満たされることを願っています。