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前向きになってもすぐ戻る人へ。まず知っておきたいこと
自己啓発の本を読んだり、素敵なセミナーを受けたりした直後は「よし、前向きに頑張ろう!」と心が燃え上がるのに、数日経つとすっかり元のどんよりした状態に戻ってしまう。そんなふうに、前向きになった気持ちがすぐに冷めて、やっぱり自分は変われないんだと落ち込んでしまうことはありませんか?
もっと意志を強く持たなきゃいけない、自分の根性が足りないからだと思って、自分を責めてしまう人も多いのですね。
そんなときほど、早く変わらなきゃと焦って、どうすればモチベーションを維持できるか、頭の中で新しい知識を求めて考え続けてしまいがちです。
モチベーションが下がっているときに、さらに新しい知識や理論を詰め込もうとすることは、かえって頭の中をごちゃごちゃにさせて、あなたを疲れさせてしまうのですよ。
本当はもう十分に知識を持っているのに、まだ学びが足りないせいだと思ってしまう。もっと素晴らしい教えに出会えば変われるはずだと、自分を追い込み続けてしまうのですね。
私は、こうした状況で必要なのは、これ以上新しい知識を増やすことではないと思っています。
頭で学ぶインプットを一度お休みして、今持っている知識を「現実の行動」にそっとつなげてみませんか。
すぐに元の状態に戻ってしまうのは、レシピ本を眺めているだけだからです
学んだ直後は前向きになるのにすぐ戻ってしまうとき、内側では何が起きているのでしょうか。
それは例えるなら、とても美味しそうな料理のレシピ本をじっくり眺めて、「こんな素晴らしい料理が作れたら最高だな!」とワクワクして満足しているけれど、実際には台所に立って包丁を一度も握っていないような状態です。
レシピ本を読んでいる間は、まるで自分がその料理を作れて、美味しく食べているような幸福感を味わうことができます。
親切なカーナビのようについてくる幸福感ですが、本を閉じれば、お腹は空いたままですし、目の前のテーブルには何の料理も並んでいませんよね。
これと同じで、本やセミナーで得た知識は、あなたの心を一時的に高揚させてくれますが、それを「自分の手で実際に行う」という小さな一歩を踏み出さない限り、現実の生活や心の状態は変わらないのです。
あなたが悪いのでも、学んだ内容が嘘だったわけでもありません。ただ、レシピを頭に入れることと、実際に料理を作ることの間には、大きな川が流れているだけなのですよ。
レシピの中から、今日ひとつだけ「お湯を沸かす」ような小さな行動を選ぶ
知識をただの知識で終わらせず、あなたの人生の血肉にしていくためには、どんなに小さなことでもいいので、現実の世界で動いてみることが必要です。
いきなりレシピ本にある「本格フランス料理のフルコース」を完璧に作ろうとする必要はありません。
まずは、今日できるいちばん簡単なこと、例えば「コップにお水を入れる」とか「お湯を沸かす」といった、これ以上小さくできないほど小さなアクションをひとつだけ選んで、実際にやってみるのですね。
自己理解の知識を学んだなら、「そっか、私は今他人軸になっていたんだな」と心の中で一言つぶやいてみる。 感謝が大事だと学んだなら、身近な人に「ありがとう」とラインをひとつ送ってみる。
そんな、ほんの数秒で終わるような小さな行動こそが、頭の中のレシピを本物の体験へと変えていく架け橋になります。
頭で理解したことと、実際に身体を動かして感じたことのズレを体験していくことで、はじめてあなたの心は本当の意味で変化し始めるのです。
知識を行動につなげるために、今日できること
今日から始められる練習として、あなたが最近学んで「いいな」と感じたことを、ひとつだけ思い出してみませんか。
And, その素晴らしい知識を、今日実行できる「超スモールステップ」に変換してみるのです。
たとえば、次のような小さなアクションはいかがでしょうか。
いつもより少しだけ背筋を伸ばして歩いてみる。 誰かと挨拶するときに、いつもより1トーン明るい声で話しかけてみる。 自分の本音をメモ帳に1行だけ書いてみる。
すぐに具体的な行動が思い浮かばないときは、「今日学んだことを誰かに一言だけ話してみる」ということでも十分です。自分の外側にアウトプットするだけで、知識は心に定着しやすくなります。
そして、もしできそうなら、今日その小さな一歩を実際に選んでみてくださいね。
もしできなかったとしても、「今日はレシピを読んだだけで楽しかったな」と、そんな自分も温かく受け入れてあげましょう。
小さな一歩を踏み出すかどうかは、あなたが決めていいのですよ
どれだけ多くの知識をインプットしても、それを使うタイミングやスピードは、人それぞれ全く違っていいのです。
大切なのは、誰かのペースに合わせることではなく、あなたが「これならできそう」と思える心地よい一歩を、自分の意志で選ぶことです。
知識をただの言葉のままで終わらせるのか、それとも小さな体験に変えてみるのか。
その選択を、どうぞあなたのペースで、自由に決めていってくださいね。
あなたの毎日の小さな実践が、いつしか大きな自信となってあなたを支えてくれることを願っています。