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なりたい自分になれない人へ。まず知っておきたいこと
自分のダメなところや改善すべき点はよく分かっているし、たくさんの「気づき」を得ているはずなのに、なぜか現実の行動が変わらない。そんなふうに、なりたい自分に近づけなくて焦ってしまうことはありませんか?
気づいているのに行動できないのは、自分の意志が弱いからだ、本気じゃないからだと思って、自分を責めてしまう人も多いのですね。
そんなときほど、早く自分を変えなきゃと焦って、どうすれば行動力を高められるか、頭の中でぐるぐると考え続けてしまいがちです。
行動が止まっているときに、さらに「自分の弱さ」を責めて無理やり動こうとすることは、かえって心にプレッシャーを与えて、あなたをすくませてしまうのですよ。
本当はもう十分に自分と向き合っているのに、まだ気づきが足りないせいだと思ってしまう。もっと深い自己理解が得られれば自動的に変われるはずだと、自分を追い込み続けてしまうのですね。
私は、こうした状況で必要なのは、これ以上「気づき」を深めることではないと思っています。
頭の中にある素晴らしい気づきを、とても小さな「現実の行動」と優しくつなぎ直してみませんか。
行動が変わらないのは、橋の手前で地図を眺めているからです
気づきはあるのに行動が変わらないとき、内側では何が起きているのでしょうか。
それは例えるなら、向こう岸にある「なりたい自分」という場所にたどり着くために、頭の中で「この橋を渡ればいいんだ」と完璧な地図を眺めているけれど、足元は橋の手前でピタッと固まったままの状態です。
地図を見て「なるほど、あそこへ行けばいいんだな」と頭で理解することは、とても大切です。
でも、どれだけ詳しく地図を読み込んでも、実際に自分の足を持ち上げて、橋の上に一歩を踏み出さない限り、いつまでもこちら側の岸に取り残されたままになってしまいますよね。
このとき、足がすくんでしまうのは、あなたが怠け者だからではありません。
橋の向こう側へ行くこと(なりたい自分になること)が、今のあなたにとってあまりにも壮大で、危険な冒険のように感じられるからなのですよ。
頭の中の「気づき(地図)」と、実際の「一歩(行動)」の距離が離れすぎているから、身体がついていけないのです。
気づきの横に、矢印を描いて「小さな一歩」をつなげてみる
地図を眺めるのをやめて、実際に橋を渡り始めるためには、地図に描かれた目的地ではなく、まずは「自分の靴の紐を結ぶ」という目の前の超スモールステップに集中することです。
頭の中にある「気づき」を、そのまま現実に活かせるように、一番簡単な行動と矢印でつなげてあげるのぜね。
たとえば、「私は他人の顔色をうかがう癖がある(気づき)」で終わらせず、その横に矢印を描いて、「次に何かを頼まれたとき、引き受ける前に3秒だけ深呼吸をしてから返事をする(行動)」とつなげてみます。
「私は毎日をもっと大切に過ごしたい(気づき)」なら、矢印の先に「今夜、スマートフォンの電源をいつもより10分早く切る(行動)」とつなげてみる。
このように、気づきを「今日、今すぐできる形」にまで小さく具体的にしてあげることで、すくんでいた足が不思議とすっと前に出やすくなります。
頭の中のモヤモヤした理解を、目に見える現実のアクションへとつなぐ橋渡しを、自分で作ってあげるのです。
気づきと行動をつなぐために、今日できること
今日からできる小さな練習として、最近のあなたの「気づき」を、スマートフォンのメモ帳やノートに1行だけ書き出してみませんか。
そして、そのすぐ横に「→(矢印)」を描いて、今日できるこれ以上ないくらい簡単な行動を1つつなげて書いてみるのです。
たとえば、次のような書き方はどうでしょうか。
自分を責める癖があることに気づいた。→ 次に自分を責めそうになったら、「まあ、そう思うこともあるよね」と心の中でつぶやく。 もっとリラックスしたい。→ 今からお気に入りのハーブティーを1杯淹れて飲む。
「こんなに小さなことでいいのかな」と思うくらい簡単なことで大丈夫ですよ。
すぐに実行できなくても、その矢印を描いたこと自体が、あなたが変化へ向けて一歩を踏み出した証拠です。
できたときは、ぜひ「よくやったね」と自分を思いきり褒めてあげてくださいね。
一歩を踏み出すタイミングを、あなたが選んでいいのですよ
なりたい自分になるために、大きなジャンプをする必要はありません。
毎日、矢印の先にある小さな一歩を優しく踏み出していくこと。その温かい積み重ねの先に、気づけばあなたが望んでいた場所に立っているはずです。
その橋をいつ渡り始めるのか、どれくらいのスピードで進むのか。
決めるのは、他ならぬあなた自身です。
あなたが一番安心できるペースで、その一歩をどうぞ選んでいってくださいね。