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悩みが頭から離れない人へ。まず知っておきたいこと
布団に入っても昼間の嫌な出来事を何度も思い出して眠れなくなったり、些細な不安が頭の中でぐるぐるとループして仕事に集中できなかったりする。そんなふうに、悩みが頭から離れなくて苦しくなってしまうことはありませんか?
早くこのモヤモヤをスッキリさせなきゃと思って、頭の中で「どうしてあんなことになったんだろう」「どうすれば解決するだろう」と考え続けてしまいがちです。
でも、心が波立っているときに頭だけで考えを巡らせようとしても、思考はどんどんネガティブな方向へと引っ張られて、視野が狭くなってしまうものなのですよ。
本当はもう十分に対策を考えているのに、まだ考えが足りないせいだと思ってしまう。もっと考え抜けば完璧な解決策が見つかるはずだと、自分を追い込み続けてしまうのですね。
私は、こうした状況で必要なのは、悩みの原因をもっと深く掘り下げることではないと思っています。
考え続けることを一度お休みして、そのぐるぐるしたループの外側に「視点を変える」アプローチを試してみませんか。
悩みが離れないのは、虫眼鏡で泥汚れを見つめているからです
悩みが頭から離れなくなるとき、心の中はどのようになっているのでしょうか。
それは例えるなら、テーブルの上の小さな泥汚れを、虫眼鏡を使って何十分もじーっと見つめ続けているような状態です。
虫眼鏡のレンズを通して拡大された泥は、まるで巨大な崖のように見え、あなたの視界のすべてを覆い尽くしてしまいます。
「なんて汚いんだろう」「どうしてこんなところに泥があるんだろう」と、汚れのことばかりを考え、世界中が泥で汚れてしまっているかのような暗い錯覚に陥ってしまうのですね。
このとき、本当に必要なのは、泥の成分をさらに詳しく分析することではありません。
ただ、虫眼鏡をテーブルの上にそっと置き、背筋を伸ばして部屋の全体をぐるりと見渡してみることなのです。
顔を上げてみれば、部屋の窓からは明るい光が差し込んでいますし、テーブルの大部分はきれいに片付いていることに気づけます。
悩みに囚われているのは、あなたのメンタルが弱いからではなく、ただ視野が「虫眼鏡サイズ」に狭くなっているだけなのですよ。
虫眼鏡を置いて、五感を使って身体の感覚に戻る
狭くなってしまった視野を広げ、頭のループから抜け出すためには、考えることを一旦やめて、あなたの「五感」に意識を強制的にシフトさせることがとても効果的です。
頭の回路(思考)がオーバーヒートしているときは、いくら「考えるな」と命令しても止まりません。
だからこそ、身体のセンサー(五感)を刺激して、意識の居場所を変えてあげるのぜね。
たとえば、窓を開けて外の冷たい風を肌に感じてみる。 洗面所に行って、冷たい水で手を洗ったり、顔を洗ったりしてみる。 淹れたてのコーヒーの香りを深く吸い込んで、温かいカップの感触を手で確かめてみる。
こうした「今、この瞬間の身体の感覚」に集中している間は、脳は過去の嫌な出来事や未来の不安を考えるのを一瞬ストップしてくれます。
そうやって身体のリアルな感覚に戻ることで、虫眼鏡が手から離れ、少しずつ本来の広い視点を取り戻すことができるのですよ。
考え続ける前に視点を変えるために、今日できること
今日からできる小さなステップとして、頭の中で悩みがぐるぐる回り始めたと気づいた瞬間に、五感を使った「リセットアクション」をやってみませんか。
まずは、「あ、いま私は虫眼鏡を覗き込んでいるな」と気づくだけで大成功です。
気づいたら、考えるのを少しだけ脇に置いて、次のような本当に些細なことでいいので、身体を動かしてみてください。
立ち上がって、思いきり両手を上に伸ばして背伸びをしてみる。 目の前にある「赤いもの」を3つ、声に出さずに探してみる。 コップ1杯の冷たい水を、喉が潤う感覚を感じながらゆっくり飲む。
そのくらい、悩みの解決とは全く関係のない、身体的な行動でいいのです。
すぐにすっきりしなくても大丈夫。
頭のループを一瞬でも遮断してあげること。その優しい積み重ねが、悩みに振り回されないための心のしなやかさを育てていきます。
視点を戻すタイミングを、あなたが選んでいいのですよ
悩みを解決するために、ずっと闘い続ける必要はありません。
ときには虫眼鏡を置いて、外の空気を吸いに行ってもいいのですよ。そのほうが、結果として「なーんだ、大したことなかったな」と、良い解決のヒントがふっと湧いてきたりするものです。
今すぐ悩むのをやめてリフレッシュするのか、それともまだ気が済むまで考えてみるのか。
それを決めるのも、あなたのペースで進めるのも、あなたが自由に選んでいいのですよ。
あなたの頭のぐるぐるが少しでも静まり、ほっとできる時間が訪れることを願っています。