人に嫌われた気がすると眠れなくなる人へ。その夜を終わらせるために

Views: 0

たった一言や表情で、夜まで心が離れない

昼間、会社の廊下で同僚とすれ違ったときに挨拶の声が少し小さかったり、送ったメッセージへの返信がいつもよりそっけなかったりしただけで、「何か怒らせるようなことをしただろうか」と激しい不安が湧いてくることはありませんか。日中だけでも十分に息苦しいのに、夜ベッドに入って静まり返った部屋のなかで、「あの言い方がきつかったのかな」「私のあのアクションがまずかったのかも」と、その光景を何度もスロー再生のように振り返り、眠れなくなってしまうような夜です。

そうして事実が確かめられないまま、「私は人間関係を築くのが本当に下手だ」と自分を責め続けて夜を明かすのは、心にとっても体にとっても、本当に消耗することですよね。

苦しいのは、相手の反応を自分の価値に直結させてしまうから

「もしかしたら嫌われたかもしれない」と感じるとき、あなたが最も恐怖を感じているのは相手の機嫌そのものというよりも、「私はここにいてはいけないダメな人間なのではないか」という、自分に対する価値の揺らぎではないでしょうか。

これは、暗闇のなかで、相手のふとした表情や沈黙という「いくつかの小さな点」を無理やり線でつなぎ合わせ、一人で巨大な怪物の絵(=私は嫌われているという思い込み)を描き上げ、それに脅えて身をすくませているような状態です。相手がたまたま寝不足で疲れていただけだったり、別の仕事に追われて余裕がなかったりしただけかもしれないという可能性が、不安の影に隠れて見えなくなってしまっているのです。

背景には、関係が急に変わる怖さを知っている痛みがある

このような人間関係の不安が人一倍強い人は、単に「心配性な性格だから」で片付けられるものではありません。

実は過去に、昨日まで親しくしていた人から急に理由も告げられずにそっけない態度を取られたり、良かれと思って本音を言ったことが原因で関係が壊れてしまったりした痛ましい記憶があるのではないでしょうか。そうした心の傷を抱えていると、防衛反応が過剰に働き、少しの気配の乱れでも「早く危険を察知して自分を守らなければ」とアラームを鳴らし続けます。つまり、あなたが眠れなくなるほど悩むのは、あなたが弱いからではなく、それだけ他者とのつながりを誠実に、そして切実に守ろうとしてきた証拠でもあるのです。

必要なのは、夜の中で自分を裁き続けないこと

不機嫌な相手の様子をベッドの中でいくら検証しても、その本当の理由は夜の闇の中では決して判明しません。

だからこそ、最も大切なアクションは、事実がわからないまま自分自身を夜の法廷で有罪にし続け、裁くのをやめることです。「今、私はすごく不安になっているんだな」と、その揺れる気持ちをただ認めてあげてください。そして、「嫌われたような気がすること」と「実際に嫌われたこと」は、まだ全く別のものであると、頭の中で一旦切り離してあげることが大切です。

安心は、相手の機嫌の中ではなく自分の中に育てられる

もし夜中に考えがぐるぐると回り始めて止まらなくなってしまったら、無理に眠ろうと抗うのをやめて、一度ベッドから起き上がってみるのも良い方法です。

温かい白湯をゆっくりと一口ずつ飲んで、体温を少し上げながら、「これは夜の静けさが、不安を大きく見せているだけ。明日の昼間にまた考えよう」と声に出して自分に言ってあげる。そうして、考えるのを一旦明日の自分に預けてしまうのです。その夜をどう過ごすか、明日の自分にその問題を預けるかどうかは、あなたが今ここで選ぶことができます。まずは、傷つき怯えている自分に「今日は怖かったね」と声をかける優しさから、少しずつ育んでみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ずっと「どうして私だけ上手くいかないんだろう」と思いながら生きてきました。
いい人でいなきゃと無理をしたり、家族関係に悩んだり、人間関係に傷ついたり。
自信が持てず、本当の自分を隠しながら、ずっと生きづらさを抱えていました。
そんなわたしを変えてくれたのが、ヒプノセラピーやエモーションフリーとの出会いでした。
無意識の中に眠っていたトラウマや思い込みをひとつずつ外していくうちに、心のこわばりが少しずつほどけていき、ずっと見えなかった「本来のわたし」に触れられるようになりました。
内側が整うと、世界の見え方も変わっていきました。
他人の目より自分の気持ちを大切にできるようになり、心の奥にあった願いや本音が、ようやく聴こえるようになったのです。
あなたの中にも、まだ眠っている輝きが必ずあります。
無理をしなくて大丈夫。
一緒に、あなたらしさを取り戻していきましょう。

目次