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好きなはずなのに、本気になると急に怖くなる
本当は大好きで、これからもずっと続けていきたいと思っている活動があるのに、いざ本気で取り組ようとすると、なぜか急に怖くなって手を止めてしまうことはありませんか。例えば、新しく買ったイラストの道具や、書きかけのノートを机の上に広げながら、ワクワクする気持ちがある一方で、「もしうまく描けなかったらどうしよう」「中途半端に挫折したら恥ずかしいな」と急に不安になり、結局そのまま引き出しの奥にしまってしまうような、そんな瞬間です。
やりたいという情熱があるはずなのに、近づくほど逃げ出したくなってしまう自分に「どうして私はこんなに意志が弱いんだろう」と落胆してしまうのは、とてもつらいことですよね。
怖いのは、好きだからこそ傷つきたくないから
どうでもいいことや大して興味のないことなら、たとえ失敗したとしても心が深く痛むことはありません。
しかし、本当に好きなことや心から大切に思っていることほど、それが思い通りにいかなかったり、否定されたりしたときの精神的なダメージは計り知れないほど大きく感じられます。これは、あなたの心の中にある「宝物が入ったデリケートなガラス細工の箱」を扱うようなものです。落として粉々に割れてしまうのがあまりにも怖いために、傷つかない安全な引き出しの奥に隠したまま、触れるのを避けてしまっている状態なのです。決してやる気がないわけではなく、あなたの心が「これ以上傷つきたくない」と必死に防衛している証拠です。
過去に頑張って傷ついた経験がブレーキになることもある
このような心のブレーキが働く背景には、かつて本気で挑戦して深く傷ついた経験が影響している場合があります。
過去に一生懸命頑張ったのに誰にも認めてもらえなかったり、純粋に楽しんでいた好きなことを他人に否定されたり、あるいは途中で続けられなくなって自分自身を責め苛んだりした記憶はありませんか。そうした痛みを覚えている心は、同じような悲しみを二度と味わしないために、本気になりそうな瞬間を察知して「ここから先は危険だよ」と強力なストップをかけます。今のあなたにとって、好きなことから少し距離を置くことは、自分自身を傷から守るための切実な防衛策なのです。
必要なのは、怖さをなくしてから始めることではありません
ここで大切なのは、湧き上がる恐怖心を無理やり克服して「怖くなくなってから本気になる」ことではありません。むしろ、怖さを抱えたままであっても、心が折れずに小さく続けていける「やさしいアプローチ」を作ることです。
「素晴らしい作品を完成させる」といった完璧主義的な大きな目標はいったん脇に置いておき、ただ「五分だけその道具に触れる」とか「道具を机の上に並べるだけにする」といった、絶対に失敗しようのない極小のステップから始めてみるのはいかがでしょうか。
好きなことを守るために、やさしい続け方を選んでいい
好きな活動と長くつながっていくために必要なのは、強固な根性や精神力だけではありません。
結果を出すことよりも、日々のささやかな「触れ合っている手ざわり」を大切にし、自分が傷つかないペースで進めることです。今日は少しだけ眺めるだけでもいいし、気が向かなければ道具を片付けるだけでも十分です。好きなこととどう関わっていくか、どのくらいの距離感で温めていくかは、あなたが自由に決めていいのですよ。自分を追い詰めるような続け方ではなく、大切なものを大切に守りながら付き合っていく道を、どうぞあなたのペースで選んであげてくださいね。