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カレンダーの空白を見つめるだけで、なぜか焦ってしまう心
ふとスマートフォンのカレンダーアプリを開いたとき、週末の欄が真っ白で何の予定も入っていないのを見て、急にザワザワとした焦りや不安に襲われることはありませんか。
「せっかくの休みなんだから、何か有意義な予定を入れなければ」「みんなは楽しそうに出かけているのに、自分だけ取り残されている気がする」と焦りを感じ、大して会いたいわけでもない知人に「最近どう?」とメッセージを送ってしまったり、SNSを何時間もスクロールして出かける口実を探そうとしたりする。
本当なら、予定がなく自由に使える休日はほっとできるはずなのに、空白であること自体が苦痛になり、無理にスケジュールを埋めてしまうというのは、心が一息つく暇を失ってしまいますね。
予定という名の荷物を背負っていないと、浮いてしまいそうな感覚
予定がないと不安になってしまうのは、あなたが寂しがり屋だからではなく、日頃から「常に何かを成し遂げている自分」「忙しく動き回っている自分」でいることで、自分の存在価値を確かめてきたからです。
それはまるで、常に「予定という名の重い荷物」をしっかりと背負っていないと、自分の体がふわりと宙に浮き上がって、どこか遠くへ飛ばされてしまいそうな、重力不足の宇宙空間にいるような状態に似ています。
荷物を降ろして身軽になることが怖いからこそ、わざわざ重い荷物を次々とカレンダーに詰め込んで、自分が「地に足がついている」という安心感を得ようとしてしまうのです。
空白は、外側を埋めるためのものではなく、内側を回収するためのもの
しかし、予定でぎっしりと埋め尽くされた日々を送り続けていると、本当に自分が何を感じていて、何を望んでいるのかという「本音」の感覚がどんどん見えなくなっていきます。
止まることが怖いからこそ動き続けるのですが、そのままだと、いつの間にか心が限界を迎えてしまうこともあります。
予定のない「空白の時間」というのは、決して寂しくて無駄な時間ではなく、外側に向けて発散し続けていたあなたの意識を、自分の内側へと回収するための大切な余白なのです。
時間割を作らず、「今この瞬間」の感覚で動いてみるステップ
この空白を怖がる心を少しずつほぐしていくために、次の休日はあえて「時間割を作らない一日」を過ごしてみませんか。
「〇時になったら起きる」「〇時に買い物に行く」といったスケジュールを一切決めず、目が覚めたその瞬間の自分の体の感覚に問いかけてみるのです。
「今、お腹は空いているかな」「何が食べたい気分だろう」「外の空気を吸いに行きたいかな、それとも布団の中でもう少し本を読みたいかな」と、その都度、自分の本音を聞いてから行動を決めていきます。
最初は、何も予定がないことに落ち着かなさを感じるかもしれませんが、「何もしなくても、私はここにいて大丈夫」という安心感を少しずつ育てていくことで、スケジュールに追われない、本当の意味で自由な時間を楽しめるようになっていきます。
カレンダーを埋める手をとめて、自分の感覚の声をゆっくりと聴いてみる一日を、そっと選んでみてはいかがでしょうか。