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楽しみなはずなのに、近づくほど気が重くなる
大好きな友人との食事や、何週間も前から本当に楽しみにしていたお出かけの予定があるのに、いざその日の朝を迎えると急に体がだるくなり、「なんだか行きたくないな、気が重いな」と感じてしまうことはありませんか。起きた瞬間のどんよりとした気分の重さに戸惑い、「せっかく約束したのに、どうして私はこんなに冷めているんだろう」「なんて自分勝手なんだろう」と、自分自身に強い自己嫌悪や罪悪感を抱いてしまうこともあるかもしれません。
楽しみたい気持ちはあるはずなのに、当日が近づくほどに心と体が引きずられるように重くなってしまうという心の矛盾は、周囲にも説明しづらく、一人で抱え込みがちになる苦しい問題です。
しんどくなるのは、楽しさの裏で気を張る準備が始まるから
その予定そのものが嫌いになったわけではなく、あなたの心が「その時間や場所で、自分がうまく振る舞えるかどうか」に対して、人一倍敏感になっているからこそ起こる反応です。
これは、遊園地の巨大なジェットコースターに乗るために、長い行列に並んで順番を待っているような状態です。「早く乗りたい、楽しみだ」という期待と、「急降下したらどうしよう、怖いな」という緊張が全く同時に心の中で同居して、胸がドキドキと波打っているのです。当日が近づくにつれて、「みんなを楽しませなければならない」「沈黙を作ってはいけない」「変な人だと思われないようにしなきゃ」という見えないプレッシャーが心の中で強まるために、体までもが先に緊張で強張ってしまいます。
期待が大きいほど、心は失敗を怖がりやすい
また、その予定があなたにとって大切で、期待が大きいものであるほど、万が一それがうまくいかなかったときの「がっかり感」や傷つく痛みを恐れる気持ちも強く育ちます。
だからこそ、あなたの心は無意識のうちに「楽しみにしすぎて、あとで傷つかないようにしよう」と温度を下げようとする防衛策を取ります。行きたくないような感覚をわざと作り出すことで、事前に心の期待値をコントロールしようとしているのです。これは、楽しみというポジティブな感情に対する自己防衛であり、あなたがその時間をいかに真剣に、大切に扱おうとしているかの表れでもあります。
必要なのは、楽しめる自分を演じることではありません
当日までに無理やりテンションを上げようとしたり、「楽しみにしなきゃ」と自分を奮い立たせようとしたりすることは、かえって心身をさらに消耗させてしまいます。
まずは、「今の私は、その時間を本当に楽しみにしていると同時に、同じくらい緊張もしているんだな」と、その両方の感情がそこにあることをそのまま認めてあげることです。その上で、「素晴らしい会話をして盛り上げなければならない」という高いハードルを一度下ろし、「ただその場所に遅れずにたどり着き、そこに居るだけで百点満点だ」と自分に優しく言ってあげてください。
楽しい予定の前にしんどくなる自分も、責めなくていい
楽しみに緊張が混ざり合ってしまうのは、あなたが他者との人間関係やその穏やかな時間を、とても丁寧に大切に扱いたいと願っている温かい心の証拠です。
緊張を感じたままで、重い腰を上げてそっと出かけてみるのか、それとも自分の体調を最優先に考えて、今日は予定の調整をお願いするのか。どの道を選べばあなたの心と体が最も楽でいられるかは、あなたが自由に決めてよいのですよ。楽しむことのハードルを少しずつ下げながら、あなたのペースで、心地よい時間の受け取り方を見つけていってくださいね。