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話した直後から、急に不安になる
勇気を出して少しだけ本音を話したり、心に抱えていた悩みを誰かに相談したりしたとき、その瞬間は「話せてよかった」と思ったはずなのに、あとから急にざわざわとした不安が湧き上がってくることはありませんか。友人に悩みを打ち明けるLINEを送った直後、既読がつくまでのあいだに「送らなきゃよかったかな、重たかったかな」と急に怖くなり、慌ててスマホの画面を下にして机の上に置いてしまうような、そんな瞬間です。
「言いすぎたかもしれない」「迷惑をかけてしまったかもしれない」と、頭の中で何度も自分の発言を振り返っては、まるで自分が何か悪いことをしたかのような気持ちになって自己嫌悪してしまうのは、本当に苦しいものですよね。
でも、その不安の背景には、あなたの心の優しい防衛反応が働いていることがあります。
不安になるのは、本音を出したあとに評価されるのが怖いから
相談したあとに強く後悔してしまう人は、自分が話した内容そのものよりも、「それを聞いた相手が、自分のことをどう思ったか」という周囲の反応や評価が気になりやすい傾向があります。
これは、自分の心の中にある「とても大切で壊れやすいもの」を、相手の前にそっと差し出したような状態だからです。手渡した瞬間から、「面倒な人だと思われて距離を置かれたらどうしよう」「弱い人間だと軽蔑されたらどうしよう」という恐怖が芽生え、自分の発言の一つひとつを厳しく点検し始めてしまうのです。だからこそ、本来は必要だったはずの相談さえも、「余計なことを言いすぎてしまった」と過剰に感じてしまうのかもしれません。
背景には、安心して受け止められた経験の少なさがあることもあります
こうした不安が反射的に湧き上がる背景には、過去の対人関係で傷ついた経験が隠れていることがあります。
勇気を出して本音を打ち明けたのに「そんなの大したことないよ」と軽くあしらわれてしまったり、深刻な相談をしたときに説教をされて傷ついたり、あるいは弱さを見せたことで少し距離を置かれてしまったりした記憶はありませんか。そうした痛みを経験した心は、自分を守るために「本音を出すのは危険なことだ」と学習します。そのため、現在の目の前の相手がどんなに優しく受け止めてくれる人であったとしても、反射的に「危険を知らせるアラーム」が鳴り響いて警戒してしまうのです。
必要なのは、話した自分をあとから責めないことです
相談したあとにざわざわと不安になるのは、あなたの心がそれだけ人とのつながりを大切にしていて、相手を信頼したいと願っている証拠でもあります。ですから、その湧き上がる不安を「自分が未熟だからだ」と恥ずかしく思う必要はまったくありません。
ここで一番避けたいのは、不安の波に飲み込まれて「やっぱり私は誰にも頼らないほうがいいんだ」と心を閉ざし、さらに孤独を深めてしまうことです。まずは、不安になっている自分をそのまま受け入れ、「あのときの私は、どうしても誰かに話を聞いてほしかったんだね」と、助けを求めた当時の自分の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
本音を出したあとも、自分の味方でいてください
ずっと一人で悩みを抱え込んできた人にとって、誰かに相談するということは、信じられないほどの勇気が必要な行動です。
もし次に相談したあとの不安に襲われたときは、胸にそっと手を当てて「あの時の私は、誰かに話を聞いてほしかったんだね」と、当時の自分のニーズを言葉にして認めてあげてください。話した自分を見捨てずに、自分の味方であり続けること。その不安を抱えたままにするか、あるいは「よく頑張って話したね」と自分を労るか。どの選択があなたにとって一番心地よいか、静かに選んでみてくださいね。